高価なものではないけれど

当時、付き合って間もない彼がいました。
彼には、近々私が2ヶ月近く入院する事を伝えていました。

入院すると暫く会えないからと、遠く離れた入院先の病院まで送ってくれました。
病院について、病室に荷物を入れて看護師さんから入院の説明を聞き終わるまで彼は付き添ってくれていました。

夕方の帰り際に、イルカの形をしたシルバーのブレスレットを手渡してくれました。
「手術、頑張ってね。待ってるから」と言って病院を去りました。

当時私はイルカに凝っていました。
幸せを呼ぶ動物と言われていて、イルカモチーフの小物などを持っていたのを覚えてくれていました。
そして、ブレスレットが大好きで、いつも手にはブレスレットをはめていました。
なので、イルカのブレスレットを探し歩いてくれたようです。
自分の服も一人で選べない人なのに、女性用のブレスレットを探し回ってくれたと思うと凄く嬉しかったです。

残念ながら、手術室にはアクセサリーは付けていけませんでしたが、
長い入院生活、イルカのブレスレットを見る度に大好きな彼の事を思いだし、幸せな気分になりました。
今でもそのブレスレットは大切にしています。