ずっとずっと憧れを抱いていた人がいました。
彼はずっと私の事を妹みたいに可愛がってくれていました。
飲みに行って夜遅く帰ったら叱ってくれるし、何かと気にかけてくれました。
彼に思い切ってお誕生日プレゼントを渡した年、
彼も私のお誕生日に「何か欲しい物はある?」と聞いてきてくれました。
「指輪が欲しい」
とダメ元で私は答えてみました。
一瞬黙った彼が「考えておくわ」と笑顔で答えました。
お誕生日の数日前に彼から電話があり
「お誕生日、空いてるなら一緒にプレゼントを見にいこう」
と言ってくれました。
その後に続いた言葉は
「好きな指輪選んでいいよ」と。
嬉しくて嬉しくてこんなに待ち遠しいお誕生日は初めてでした。
当日待ち合わせをして指輪を見にいきました。
あまり高すぎない指輪で可愛いのを選びました。
優柔不断な私が選ぶのをニコニコしながら、一緒に選んでくれました。
指輪を買った後は2人で一緒に食事をして、帰ってきた夢のような一日でした。
5年以上片思いしていた彼に買ってもらった指輪は本当に嬉しいプレゼントでした。